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第16話 フィリピンの国民食、ジョリビー 生暖かいおもてなし

満員の店内。

こちらはフィリピン人なら全員知っている大人気チェーン店、
ジョリビーである。

日本にはないので、一度は行って見たいと思っていた。良い機会となった。

名前の由来は、愉快な「Jolly」と、ハチ「Bee」から来ているそうだ。
何となく、頭の角? 触覚がハチである。

ジョリビーは鉄板だ。
マクドナルドが、主要国のハンバーガー市場でトップになれない唯一の国が、
フィリピンなのである。

ジョリビーのフィリピン国内の店舗数は約1,200店
それに対し、マクドナルドは、約650店舗ほど。
圧倒的なのである。

勝っている主な理由。
簡単に言うと、チキンなど味付けがフィリピン人好みに甘くしてあるのだそうだ。

では食してみた。

味はほんのり甘くて、チキンも柔らかくて美味しいと思う。

しかし、全体的に生暖かい、熱くはないのだ。
チキンもスープも、生暖かいのだ。
日本人って、熱いものは熱い状態で食べたいでしょ。
そうではなく、生暖かいのである。

「めちゃ熱いから、食べやすく冷ましてからお出ししました」
みたいな感じである。

フィリピンは南国である。
よって「熱いものを、おいしく食べる」という文化がないのかも知れない。

高級店ではグラスに氷入りで出てくるフィリピン産サンミゲルビール

暑いから、エアコンで室内はかなり冷やしている。
冷やすことがおもてなしの国である。

高級店でビールを頼むと、氷入りのグラスで出てくる。

冷たいものは、より冷たく。
熱いものは、食べやすく、生暖かく。

フィリピン流のおもてなしが、そこにはあった。

注) 翌日、吉野家に行きましたが、やはり牛丼は生暖かかったです。

湯気がない牛丼とみそ汁 (涙)
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