2022年12月。
アプリからの返信は、早かった。
「はい、ぜひ、お会いしたいです」
名古屋、栄の喫茶店で、打ち合わせとなった。
その後、私はその店舗を下見した。
立地場所は問題がなかった。
数日後、私の目の前には、30代半ばと思われる若者が座った。
意外な若さに少し驚きながらも、売却する理由を聞いた。
詳細は省くが、理由も納得し、売却の金額も了承した。
先方も、私の資金面と人物面に問題がないことが分かり、安心したようだった。
しかし、一点、問題があった。
私よりも先に、購入の意思表示している人がいたのだ。
誰に売るかは、売り主次第なので、あとは任せるしかない。
2023年、正月の名古屋駅。
この日、ズッキーから「夜ごはん行きませんか?と連絡があり、私も相談したいことがあったので、待ち合わせした。
私は経営者仲間を連れて、先に飲んでいたところに、ズッキーが子供を連れて現れた。
海外に身を置くズッキーにとって、盆正月は子供との時間を確保できるのであろう。
子供を連れてくるということは、それだけ気を許しているという証拠でもある。
微笑ましい光景に、ホホが緩んだ。
私の、フィリピンにフルーツ大福を持ち込みたいのだけど、という問いかけに、ズッキーは、
「フィリピン人は甘いもの好きだけど、和菓子はどうかなぁ、、、」という返事とともに、
衝撃的な回答があった。
「そもそも、フィリピンってフルーツ持ち込み禁止だと思うよ」
えー、そうなの。
考えてみたら、フィリピンって、バナナやパイナップルを始めとするフルーツ王国だ。
日本がコメの輸入に関して厳しいと同等、自国の商品を差し置いて、輸入するはずがない。
あらら。。。やらかしたか。
そのために、フルーツ大福のFCを購入することを検討していることを伝えたら。
「アンコとか余計なもの入れないで、ストレートにイチゴだけで良いと思いますよ。
ニッポンのイチゴ、旨いからフィリピン人にウケますよ。」
それは、分かる。でも、輸入禁止ですよね。
「フィリピンで作ったらよいのでは? 」
ガーン。そうか、そういう手があったか。
そしたら、人件費も安いし、産業としてフィリピンに残せる。
ナイスアイデア、さすがです。
相談して良かった、のだが、問題があった。
FC加盟店の購入である。
コロナがあるし、すぐにフィリピンの案件が動くわけでもないので、しばらくFCを購入して様子見しても良いかなと思ったのだけど。
やっぱり、身重になるのは良くないのと、そもそもの目的が達成できないので、お断りすることとした。
お手数、おかけして申し訳ない。
先に調べたらよかったと、反省しました。