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第29話 ニッポンのイチゴ、できたらマニラで販売される予定

何でもそうなのだが、作るのは簡単で、実は売るのが難しい。

トリニダットは、消費地マニラからバスで5時間あまり離れている。

マニラの富裕層にむけて販売したいと思っていたのだが。

  

今回のフィリピン入り判明したこと。

今月からイエンは、マニラの日本人向けスーパーにイチゴを卸しているというのだ。

  

「マジか。販路確定じゃん」

  

バイヤーの連絡先を教えてもらい、マニラに戻った。

スーパーの名は、ハッチンという。

バイヤーは、松永さんという女性。

  

ハッチンのお客さんの多くはマニラ在住の日本人。

日本人が好むイチゴを作っている農家を探していたところ、

イエンに行きついたのだという。

イエン一家の作ったイチゴ

店内は、ほとんど日本のスーパーである。

普通に日本のお菓子が売られている

お弁当も売られていました

  

日本人が数万人はいるであろう、マニラ。

日本人向けの商売が成立するのは当然である。

  

松永さんには、今までの経緯を話す必要があるので、夜ご飯にお誘いした。

快く応じていただき、大人気の居酒屋へ、日本漬けの夜となった。

海外に暮らす日本人って、フットワーク軽くて好きです。

マカティ・リトル東京の一角にある大人気店
常に行列が出来ている
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