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第44話 イチゴの現地化、品種改良の交渉に向かう1

話をフィリピンに戻そう。
  
2024年5月の初め。
岐阜の大野町のイチゴ苗農家、大島さんを訪ねた。
追加で、イチゴ苗を持っていくためである。

最近の生育状況を伝え、今後の方針を打ち合わせしていたのだが、
「どうせ行くなら、苗を持っていったら」と言われ、持っていくことにした。

土が持ち込み禁止なため、毎回、土を落とす。
これが結構手間なのだが、ルールなので仕方ない。
メリットとしては、土が無くなるので、軽量化ができることであろうか。
  
毎度、細かい根が取れてしまうので、枯れないか、心配なのであるが、
イチゴは強い植物なので、大丈夫なのだそうだ。

13時10分発のセブパシフィック


翌日、マニラへ飛び立った。
  
今回の主な目的は、品種改良など現地化である。
前回、ベンゲット州知事に挨拶をした際に、品種改良を含めた、
「現地での生産の協力を依頼した。」
その際、知事はできる限りのことはすると言ってくれたのだ。
  
まぁ、立ち話みたいなことなので、絶対ということはなく、
役所なので、段取りを踏まないといけないことは、承知している。
なので、まずは役所に行って、まともに打ち合わせすることが
今回の目標である。
  
夕方にマニラ、到着。
  
そのまま隣町にある、高速バス乗り場に向かう。
夜の移動の方が、渋滞に巻き込まれなくてスムーズなのだ。

パサイ市からバギオまで4-5時間の旅


夜10時くらいに現地到着。
翌朝、イエンに迎えに来てもらい、まずは畑へ。

写メで見た通り、女峰は順調に育っていた。
10株足らずだった女峰が、3か月あたりで100株以上に増えていた。
イエン、上手く育てている。

苗を間隔をあけて植え込み、苗のランナーが伸びて、そのランナーの先を苗の合間に差し込んで増やしていた。
  
うまく育てると、1本の株から20-30くらいランナーが出るというから驚きだ。
イエンが身に付けた、ニッポンの農業技術は、素晴らしい。

一方、宝交早生の方からは、ランナーが出ないのだ。
  
環境の違いと言ってしまったら、それまでなのだが。
なぜだろう、、、、、
  
まだ植えて時間がたっていないので、これからなのであろう、
見守るしかない。
  
なので、環境に合った品種作りが必要だと思った次第である。

「いっぱい作ったから食べてって」と。
イエンのお母さんがご飯を作ってくれたので、食べた。
  
旨い。
フィリピンの家庭料理って、ご飯が主体なので、日本人の口に合うと思う。
まぁ、イエンのお母さんの腕が良いというのもある。
  
こうゆうおもてなしって、嬉しい。
何か、家族になった気がしたのであった。

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