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第34話 フィリピン実習生とニッポン農家の交流 ~ロメオ・サリダ市長に会う篇~

農園から移動。ツブライ市庁舎へと向かった。
市長、副市長との記念撮影。
  
ここでは昼食会を兼ねた、流通改善技術セミナーが開催された。

要は、採った野菜たちをどうやって処理して長持ちさせるのか、
日本のやり方を伝えるというイベントである。

4つのグループに分けられ、それぞれ車座になって
ニッポンの農家の説明を受けていた。
  
フィリピンでは、野菜は質よりも量である。
レタスはそれなりの味なのだが、キュウリとトマトはひどい。
トマトに至っては、極端な話、
ピーマンみたいな味がするのだ。
  
流通の問題も、あるにはあるが。
それよりも、味そのものの改良、改善が必要ではないかと思う。
  
フィリピンのどこで食べても、野菜たちは旨くない。
果実は旨いのにね。

パッと見は、旨そうに見えるのだけれどね。

食べると、残念な味なのだ。
野菜不足にならないよう、食べていたけれども、、、
正直、イチゴを作るより、トマトの方が儲かるのではないか、
と思って食べていた。

場を賑わせていたのが、菊池さんの姪っ子、小粋さんである。
レスリング部の彼女、型をみせてから、市長を軽々と持ち上げていた。

日本のレスリング、あっぱれである。
現地のフィリピン人たちから、拍手喝さいを受けていた。
  
持ち上げているシーンは、動画で取っているので、後日、公開したいと思う。
  
小粋さん、大使役、お疲れ様でした。

ツブライ市を後にして、トリニダット市に移動。

表敬訪問であるが、私はこうした畏まった席が苦手である。
映像業界に35年あまり身を置いてきたが、こうした場には、
ほとんど立ち会っていない。
役所勤めはできないと、改めて思った。

ここトリニダット市からも、多くの実習生が来日している。
ロメオ・サリダ、トリニダット市長に、イチゴの栽培で還元したいという意向を伝え、
手紙とお土産をお渡しした。

市役所の前にあるイチゴの記念物

農政の担当者を紹介された。日本に行ったことがあるという彼とは、
フェイスブックを交換し、帰国後、何度か連絡をした。
  
「次回、イチゴの苗を持っていくので、育てる農家を用意してほしい」、
と、メッセージと電話で打診したが、「忙しい」といわれ、
まともな対応をしてくれない。
  
しかし、フェイスブックの記事には、他の行政機関からの表敬訪問の様子が
記事として挙げられていた。
よく分からないが、自慢はしたいみたいであった。
  
「要らない」と判断、トリニダットには苗を持っていくのは止めた。
  
市長は部下、選べないしね、気の毒。

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