そもそも、どうしてフィリピンでニッポンのイチゴなのか
答 「永住権が取れたから」 なのだ。
事の経緯は今から3年前、2020年にさかのぼる。
経営者仲間の荒川さんから「フィリピンの永住権を販売している方がいるけど、会わない?」 とお誘いを受けた。
怪しい、完全に怪しい。
当時、永住権が欲しいと思っていた私は、ニュージーランドに出向き、下見したり、
アメリカやマレーシアなどを調べたりした。
多くの国は、数億円の金融資産を移動するか、不動産を購入、さらに半年は住まなくてはいけないなど、結構、条件が厳しかった。
しかし、フィリピンは5万ドルの支払いと5年に一回行けば良いのだという。
なんて手軽なのだろう。
そもそも永住権を取っても、日本や他の国と行き来したいだけで、ずっと住むつもりはない。
今の仕事をリタイアした後に、何かしらビジネスをするつもりなので、永住権があった方が有利だから、欲しいと思っていた。
結婚する時の約束で、妻が「海外に住みたい」という意向があり、実現に向けて、動いていたのである。
後日、名駅の喫茶店で、その永住権を販売している会社の方と会った。
GSRという会社の会長、鈴木さんという方。
生まれは愛知、フィリピン、シンガポールで商売をしているという。
通称、ズッキー。
「フィリピン人は、スズキという発音がうまくできないみたいで、皆さん、ズッキーと言うんですよ」
私もズッキーと呼ぶことにした。