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第20話 苗を持ち出すには検疫所を突破せよ

日本からイチゴの苗が持ち出せる条件。

1. 開発されて25年以上たっていること

2. 土は不可

  

フィリピン側の条件

1. ハウスではなく、露地で育つ品種

2. なるべく、柔らかくて甘い品種      である。

  

そこで今回は、宝幸早生を持ち出すこととした。

本当に大丈夫なのか。

後になって、あればNGと言われたら、目も当てられない。

  

確認のため、北海道の農業試験場に聞いてみることにした。

宝幸早生は、兵庫県で開発されたものであるのだが、

持ち出しに関しては、全国の農業試験場は同じ条件以下で開発していると思うので、

北海道の農業試験場に立ち寄ってみた。

  

北海道でのイチゴの開発は、花・野菜技術センター(滝川市)というところで行われていた。

入ってみると、長靴が並んでいた。

なぜ汚れが目立つ白なのか、不思議に思いつつ、奥へと移動した。

各足サイズが用意されている

 

もちろん、事前に事情を電話で伝えていたので、担当官が待っていてくれた。

斯波さんという。農業の指導員という立場だ。

斯波さんに、苗を持ち出せるのか、フィリピンでちゃんと育つのだろうか、

色々、伺った。

  

おそらく、普段、こんな珍客はないのであろうに。

事前に資料をコピーしてくれるなど、とても丁寧に対応していただいた。

イチゴの苗を簡易的に育てる方法や、品種に関する資料など、

とても助かりました。

  

斯波さん、ありがとうございます。

  

斯波さんにも確認し、開発後25年以上経って居たら、持ち出せるという確証を

いただけました。

農業の素人に分かりやすく説明してくれた斯波さん

輸出入を管理しているのは、検疫所である。

調べてみたら、札幌にあることが分かった。

ちょうど、千歳空港の方面なので、そのまま向かった。

こちらはアポなしである。

札幌にある、横浜検疫所、札幌なのに横浜? 要は出張所である。

皆さんあまり見ないであろうから、写真を掲載しておこう。

訪問し、簡単に事情を話しすると、会議室に案内された。

皆さん、遠方からの来客に優しいのであった。

  

結果から言うと、以外に簡単。

日本からフィリピンに苗を持っていくのは、以下の通り。

  

・持ち出し不可の期限以降、開発されてから25年以上経過しているものなら

持ち出し可能

・フィリピンの基準に合わせること (土がついた苗は不可 など)

  

つまり大方は、持ち込まれる側、フィリピンの事情に合わせるということであった。

空港に検疫所があるのはよく見かけるのだけど、まさか自分がお世話になるとは

思わなかったなぁ。

  

制服かっこよかったので、写メっておきました。

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