翌朝、マニラにある検疫所に向かった。
もちろん私は英語が達者ではないので、今回は通訳を依頼した。
シップ・キヨコさんである。
彼女は以前、テキサスに住んでいて、私のアメリカの不動産の売買と登記を
手伝ってくれた人である。
現在、日本に戻っていて、別の仕事をしている。
帰国していると聞き、私から声掛けして、今回、付き合ってもらった。
まぁ、これも良い経験となってもらえるはずである。
彼女には事前に資料を送り、検疫所など調べてもらっていた。
札幌の検疫所と同様、事前にアポイントは取っていない。
窓口で事情を話すと、担当者という方がやってきた。
赤いパーカーをきた男である。
日本と違い制服はない。気軽な感じで何でも通過できそうである。