フィリピンでイチゴを作っている、という話をすると、
必ず聞かれるのが、
「宮崎さんは、イチゴを作ったことがあるのですか?」である。
もちろん答えは「無い」である。
愛知県一宮市という田舎で育った。
周りは田んぼと畑であったが、うちは農家ではなく、
親せきにも農業をやっている人がいなかったこともあって、
経験は無しである。
社会人になってからも、テレビ制作マンであり、都会で暮らしていたので、
経験はない。
動画制作で、多数の農家と関わるようになってから、
農業の面白さに目覚めたのだが、実際に田畑を持っているわけでもないので、
やったことはない。
動画制作を通して知ったという、単なる知ったかぶりである。
もちろん、トマトとか花卉とか、玄関回りに植える程度のことは、やっている。
しかし、そんなのはやったうちには入らないであろう。
だから、「無し」とする。
しかし、今回は、自身がプロデュースしていることもあって、
経験無しでは話にならない、生産者と対等の話ができないのは厳しい。
岐阜の大島さんからイチゴの苗を譲ってもらい、育てることにした。
私の家は朝日を背負う形に立っているので、玄関あたりに植木鉢を並べると、
半日は日陰となる。
1日中、日差しが当たるのは、屋上という選択となるのだが。
名古屋市内には珍しく、
私の家の屋上は周りに遮るものがないこともあって、風が強いのだ。
と、言い訳を並べても仕方ないので、息子に手伝ってもらい、植えた。
2023年11月である。
植木鉢と苗、土を持って屋上まであがるのもつらい。
これで育たなかったら、きついなぁ。
果たして、どうなるか。
しかし、これから水やりに毎日、屋上にあがるのかぁ、、、