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第21話 持ち出せるイチゴ苗をネットで探したら、意外な場所にあった

せっかくだから、イチゴを自宅でも育ててみたいと思った。

  

持ち出せる品種である宝交早生を買えないか、ネットで検索してみると。

あるではないか。

早速、ポチっと楽天市場で注文した。

  

その際、注文先の連絡がメールで来るのだが、よく見ると、電話番号が

058 とある。

これって岐阜ではないのか、調べてみると、岐阜の会社なのが分かった。

こんなに近くにあるとは。。。

  

早速、行って見た。

  

そこは販売ではなく、卸しを行っている会社だった。

玄関先で、宝交早生を探しているなど、事情を話すと、担当者を呼んでくれた。

  

「事情は分かりました。

うちで卸している宝交早生は、大野町の大島さんという方が作っているので、

相談してみてはいかがでしょう。」

とその場で電話してださった。

  

本来なら、御社から購入するものなのに、生産者を教えてくれるとは。

ありがたいことです。

私は生産農家の大島さんの電話番号を入手し、後日、ううがうこととなった。

  

その後日。

  

大島さんとは、大野町のコメダで待ち合わせすることとなった。

店内に入ると、人のよさそうな温和な感じの方が座っていた。

最近、農家の方に会う機会が多くなっているので、

だいたい農家の人はわかるようになった。

  

事情を話しすると。

 

「ホントにフィリピンに持っていくの?

向こう暖かいでしょ、育つとは思うけど、味というか甘み出るかなぁ」

「やってみて、食べてみて、ですよね。

フィリピンの環境に合わせる品種改良は、必要かも知れないです」

  

などと、1時間程度話し込んだ。

「わかった、協力するよ」と了解いただけた。

  

早速、ハウスを見せてもらうことになった。

大島さんは、もともと、花の生産者だったのだが、今は、苗を育てることに

特化している。

  

農業に素人の私なんかは、育てて収穫するのが、楽しいと思うのだが。

苗だけを作る楽しみって、何だろう。。。。

仕事に楽しみを見出すのは、人それぞれで、

大島さんは、きっと増やすことが楽しいのであろう。

イチゴは大きくなった親から、ランナーと呼ばれるツルが伸びてきて、

その先っぽに、葉が生えて根が出てくるので、それを土に植えて増やしていく。

つまりクローンなのである。

うまく育てると親からは50本程度、苗が作れるという。

種でも育つのだが、なぜか種か育てると同じ味にならないのである。

不思議な植物なのだ。

  

だから、容易に同じ品種の繁殖ができるのは、ウィークポイントでもあるのだ。

外国に持ち出されて、容易に広げられるのである。

とにかく、近所で協力者が見つかったのは心強い。

大島さん、ありがとうございます。

  

早速、苗を持ち帰った。

宝交早生と、もう一品種、女峰である。

共に開発から25年以上経っていて、露地でも育つ品種である。

小5の双子の息子たち

家は玄関は日当たりが良くないので、屋上で育てることとした。

しかし、遮るものがないうちの屋上は風が強く、

今まで、トマトを育ててみたが、うまく育たない。

  

今回は小型のハウスを作って育ててみようと思う。

双子の息子に、「屋上でいちご狩りできるぞ」とけしかけて、

手伝ってもらった。

  

15あまり、苗を植えた。

さて、どうなるか。

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